旅の復習

旅のこと以外も書くかもしれないです

訪問:宮崎県延岡市(2022/9)

 限界おでかけ人間にありがちなことだが、泊まった町は泊まるだけであまり観光できない。少なくとも自分はそうだ。17時頃に文化施設などが閉まってから寝るまでの間や、起きてから9時頃に文化施設などが開くまでの間が暇なので、そこを移動に充てたりすることが多い。結果、宿泊する町は夜に着いて朝出るため、あまり観光しなくなってしまうのだ。

延岡駅

 2022年9月、免許合宿を終えた後、私は延岡市に到着した。卒業検定に合格するかが不安だったので直前まで宿を取れなかったが、なんとか部屋の空きがある宿を探し出して確保。夜20時に延岡駅にたどり着き、そのまま宿に向かった。翌朝乗る予定の列車も朝早い。鉄道ファンにはお馴染みの「宗太郎越えをする普通列車」、6時10分発の佐伯行きだ。やはりこの町も、夜に来て朝に去るだけの町、ホテルだけを目当てにした町になってしまうように思われた。

 しかし、わざわざ来た町で何もせずに去ってしまうのは寂しい。少しは歩き回ってこの延岡という町を知っておきたいものだ。地図を見ると城跡が公園となっていて、早朝も開いているらしい。それなら、少し早起きして、荷物はホテルに置いたまま爆速で城まで行って、戻ってきて、ホテルの荷物を取って6時10分発に乗ろうではないか!

朝5時の延岡

 朝5時。おはようございます。

五ヶ瀬橋を望む

 朝焼けが綺麗。日向国だからね。

 市街地が結構デカくて驚く。あまり意識していなかったが、延岡市は宮崎県第三の都市で、人口は10万を超える。どうりでそれなりの規模のビルの連なり、中心市街地の広がりが見られるわけだ。しかし朝はまだ暗いため写真をあまり撮っていなかった。

延岡市役所

 市役所だけは律儀に撮っているんだなぁ。

 五ヶ瀬川と大瀬川に挟まれて島のようになっている場所に、延岡城の跡の山が立っている。まさに要害という感じだ。そしてその山の下、及び五ヶ瀬川を超えて延岡駅にかけて中心市街地が広がっている。五ヶ瀬川の上流には有名な高千穂峡がある。また、後で知ったが、この辺りでは畳堤といって、周辺住民が畳を差し込むことで堤防のかさ上げを行うことができるタイプの堤防が現存しているらしい。すぐそばだったので行けばよかった。

 大瀬川の方は、中心市街地の少し上流で五ヶ瀬川から分流する。この分岐では水の多くが大瀬川の方に流れるようだ。ちなみに大瀬川の南には旭化成の工場が建っている。旭化成は延岡発祥で、延岡市企業城下町の側面を持っているようだ。

延岡城北門

 延岡城は鉄砲の普及による戦術の変化によって、延岡藩高橋元種によって1603年に築かれた、県内最大の近世城郭。城山に内堀を作りつつ、北の五ヶ瀬川と南の大瀬川を天然の外堀としている。

デカい

 北門から入ると早速デカい石垣がそびえる。千人殺しの石垣というらしい。高さ19mで、礎石を外すと崩れて千人の敵を倒すことができるとか。

 天守跡。誰かの像が立っているがよく分からない。

 三階櫓跡。城山の角にあって、現存していた頃は見晴らしが良かったのだろう。

 公園のルートに沿って歩くと展望が開ける。延岡の皆さんおはようございます!!!ちなみに時間がなく、普通に走っております。

 鮎やな。鮎ってどこの川でも売りにしているイメージがありますよね(元厚木市民)。

 山下新天街。全蓋アーケードで結構規模が大きいようだが、早朝なので静まり返っていた。

延岡からの佐伯方面への普通列車は、朝と夜の2本のみ

 ホテル到着後、急いで荷物を回収して延岡駅へ。朝の散歩(ランニング?)としては結構満足度高めだったが、爆速観光をしたので汗をかいてしまった。今度来たらもっとゆっくり見て回ろう。